裏日本は、雪で採集に出られません。でも、友達が、新しい産地を見つけたと言うので、案内して貰いました。小さな鉱山のようで、小規模なズリがありました。でも、藍銅鉱の結構立派な物もありましたし、青鉛鉱、緑鉛鉱、硫酸銅鉱、孔雀石、ブロシャン銅鉱等が見つけられました。こんな物が出てくると、やはり、モリブデン鉛鉱が欲しくなります。でも、今回は見つけられませんでした。ミニ新井鉱山と言った感じです。
モリブデン鉛鉱は、何回か行けば見つかるかも知れませんが、ちょっと遠いので、そう度々行けそうにありません。せめて、多田鉱山くらいだと良いのですが。
青鉛鉱と藍銅鉱が区別できたら、鉱物鑑定も一人前と言われるほど難しいらしいです。この二枚の写真は、上が青鉛鉱で、下が藍銅鉱だと思います。もちろん、山勘定ですけど、それが結構当たるんです。どうして決めるかと言えば、ぱっと見た時の色でしょうね。でも、同じ様に見える物もあるんです。その時は、形です。それも、分からない物もあるんですね。そうなると、今度は、周囲の鉱物から決めます。炭酸塩鉱物がある時は藍銅鉱、硫酸塩鉱物がある時は青鉛鉱と言う具合です。だいたい、孔雀石とブロシャン銅鉱ですら、なかなか決まらないのに、本当に難しいです。それでも分からない時は、最終手段「サイコロ」です。
でも、塩酸が有れば、簡単なのです。これを何回かやっていると、当たる確率も上がります。
この藍銅鉱に、変な物が付いていました。
黒い半球の縁に、針状の物が出ています。最初見た時は、バレンチン鉱かと思ったのですが、何処か変です。根本は膨らんでいますし、何か生物にも見えます。鉱物ではないでしょう。
でも、青鉛鉱と藍銅鉱の区別は、そう難しいとは思えません。それよりも、鉱物と生物の区別の方が、遙かに難しいです。そして、さらに難しいのが、白い(無色)鉱物、さっぱりです。
これは、やはり、「マンガンだけは難しい」と言う人に聞くのが一番です。