2005年9月16日
奈良から、名古屋へ向かいます。途中、園鉱山に立ち寄ります。
園鉱山は、新鉱物「園石」の原産地です。戦時中から、昭和24年頃まで採掘されたようです。
ズリはありますが、高品位な鉱石はほとんど混ざっていません。その理由のヒントは、写真の塔です。マンガン鉱を買い入れる業者は、目視で等級を決めていたようです。この塔の上からマンガン鉱を入れ、下から、燻すそうです。するとマンガン鉱が黒くなり、等級が上がるのだそうです。
他に、等級を挙げる方法として、マンガン鉱に松茸を載せておくと、1等級上がったという話もあります。
園石は、鉱脈の何処にでも産出したというわけでなく、一部に集中していたと思われます。ですから、ズリの何処にでも在るという物では無さそうです。そこは、今までの経験と勘を働かせて探します。ルーペを忘れた私は、目が見えないのと一緒です。適当に入っていそうなところを持って帰ります。入っていれば、また写真をUPします。