2005年9月17日
岐阜県各務原市鵜沼宝積寺町
ここは、前にも、紹介したPT境界のある所です。名古屋からの帰り道、寄ってみました。対岸では、ボルボルス石を採ったことはありますが、こちらでは、まだ見ていません。
広い河原を探しますが、1カ所で、銅の二次鉱物が生じていましたが、ボルボルス石は見つかりませんでした。その辺りは、砂が堆積しており、その下にあるのかも知れません。また、夏で草が繁茂しており、その中も調べていません。
そこで、チャート層の観察をしてみました。写真の様なところを見付けましたが、これは、褶曲ではないと思います。
互層を成すチャートの成因は、陸に近いところで堆積した珪酸が、海溝に向かって落ちていく過程で出来ると思われます。そして、一旦堆積した互層が、さらに、層内で、一部が滑り落ちた物と思われます。このようなところが、結構目に付きました。
チャート互層の成因を調べる上にも、面白いところです。また、対岸には、菱マンガン鉱の出るところもあり、層状マンガン鉱床の出来方を想像する上でも、役に立ちそうです。