鳥取県日野郡日南町新屋には、多里のノジュール群があります。
ノジュールは、化石や砂粒を核として、その周辺の石灰分が地下水の作用で固まって出来たものと考えられています。その大きさ、数量、並び方など、他に類を見ない珍しい地質現象として、1986年(昭和61年)に日南町の天然記念物に指定されています。
ノジュールとは、何かを核として、炭酸カルシウム成分が濃集した物とされています。普通、貝化石を見ると、抜け殻になっていることが多いのです。これは、濃集するよりも、拡散する可能性が高いことを示しています。だいたい、何かを核として、成分が濃集すると言うこと自体、非科学的です。まだ、炭酸カルシウムで出来た貝殻なら、まだしも、砂粒までとなると、もう、何を言わんかなです。炭酸カルシウムが化学的にノジュールを作る場合、飽和と言う環境が必要です。これは、ほとんどあり得ないでしよう。しかも、粘土粒子などの隙間を通して濃集すると言うことは。でも、微生物が関係すれば、別の話です。
で、もっとも、決定的なのは、塩酸をかけても、発泡しないノジュールが結構あると言うことです。
と言うことで、多里のノジュールは、何らかの化石だと書いたら、早速反論が来ていました。「あれは地下水の影響で出来た物だ」と。そして、「ノジュールは、ブラックホールだ」とか書いてたサイトありましたけど。それから、もう5年以上は経つと思うのですが、あれだけ人を馬鹿にしておいて、その後、何の反論もありません。まあ、僕も、素人の初心者ですから、馬鹿にされても仕方はないのですけどね。僕は、石は売っていないので、確かに素人と言えば素人で合ってはいますけど。
で、そろそろ、化石説を立証しようと、昔採ってあった石を切断研磨してみました。
写真が小さいので良く分からないかも知れませんが、何らかの構造が見えます。
コントラスト等をいじって、構造を浮かび上がらそうとしましたが、これが限界でした。
これは、下流に流れていた転石の一部です。今度は、もう少し大きく、構造のはっきりした物を探して、切断してみたいと思います。おそらくは海綿化石でしょうけど、今年中には明らかにしたいと思います。
これを見て、僕を出し抜いてやろうという人が居ても、僕は一向に構いません。もう、多里のノジュール濃集説は潰れましたから、後はお任せします。