僕の住む京都府付近には、たくさんの層状マンガン鉱床がありますが、これらは熱水鉱床なのだそうです。でも、ラジオラリアと言う微化石を含んでいるのです。おまけに、鉱床の親盤(下盤)を珪化して、厚いチャートにするみたいです。
マンガン鉱床は、下から、ガラスと呼ばれている品位の低いバラ輝石、品位の高いバラ輝石、テフロ石、菱マンガン鉱、二酸化マンガン鉱と層状になっています。それで、これらの鉱床は、層状マンガン鉱床と呼ばれているのでしょう。でも、熱水鉱床だと、対称性が有るはずなのですが。
この石に対称性が有るではないかって? ちょっと見たら有る様に見ますが、それがね。
ちょっと珍しいバラ輝石の産状です。これの一部を拡大してみると。
何か、鉱物と言うよりは、海綿の化石みたいです。
石灰岩スカルンと言われている、マンガンの多い部分です。これも、海綿化石みたいな感じです。バスタム石化している部分もあります。
また、薄片にしてみようと思ってはいるのですが、しばらく、このままで楽しみたいと思います。他にも、灰鉄輝石も、ちょっとおかしいなと感じているのです。と言うのは、この鉱物、輝緑凝灰岩が熱変性を受けた物と言われているらしいです。それなら、もっと何処にでも有りそうですが、それが無い、そこが不思議なのです。