桜石は、インド石と菫青石が、透入三連晶した物と言われています。でも、斜方晶系の菫青石だけでは、桜石のトラピッチェ構造が説明出来ませんでした。ところが、同質異像鉱物 六方晶系のインド石なら可能だと言うことになり、しかも、インド石の桜石が見つかると、桜石はインド石の仮晶とされています。しかし、それでも、花弁部分が菫青石、蘂部分がインド石と言う構造で、全く、桜石の結晶構造の説明が付かないらしく、「不思議な構造の鉱物」と、言われています。
何処かの本に、「この世で不思議なのは、お化けと幽霊だけ。真実はただ一つ」なんて書いてあったけど、これに加えて、「この世で不思議なのは、お化けと幽霊と学者の説。真実はただ一つ」と訂正した方が良いと思います。
この蛙は、庭の住人 アマガエルさんです。
この写真は、大佐山の自然を夫婦で守ってきた写真家さんの作品、モリアオガエルの産卵シーン。僕が名付けて、「盗入3連唱」、本当は「挿入三連唱」としたかったのですが、それではあまりに下がり過ぎなので。
桜石は、確かに、綺麗な桜の花の形をしていると、多少の違和感はありますけど、鉱物結晶の様に見えます。でも、インド石、菫青石は Mg
2Al
3(AlSi
5O
18) です。これが風化すると、セリサイト
KAl2AlSi3O10(OH)2 とか緑泥石
(Mg,Fe,Mn,Ni)6-x-y(Al,Fe3+,Cr,Ti)y□x(Si4-xAlx)O10(OH)8 になってしまうんですね(組成式はウィキペディアから引用)。ただし、緑泥石の
Mn Ni Cr Ti は含まれないと思います。でも、これらの鉱物は、風化、つまり、常温、常圧の環境で生じるのでしょうか。学者さんの説では生じても、雲根誌21の世界では生じないのです。それに、これらのホルンフェルスは、風化している様にも見えないのです。
福井県の桜石を切断研磨した標本写真を画像処理すると、こんな構造が浮かび上がります。これが、桜石の正体なのです。
これも、同じく、福井県の桜石。緑泥石化した物です。このように、桜石は、伸縮するのです。収縮すれば、綺麗な桜石。伸張すれば、出来損ないの桜石。
と言うことで、、「この世で不思議なのは、お化けと幽霊と学者の説。真実はただ一つ」。
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