第5の富国鉱山は、実は決まっているのです。ただし、古文書の上で。それは、
ここ天王鉱山。
そこで、今日は第6の富国鉱山探してました。と言っても、家で石の整理です。地質調査書の文章には、黝銅鉱の記載がある鉱山です。しかも、鉱石の名前です。と言うことは、一杯採れるだろうと思いますよね。それで、もう5年程前でしたが行ってみました。確かに、5トン程の貯鉱もありました。文章通りです。それも、ほとんど手付かずで、地調の調査以来誰も来ていないようでした。ただ、黝銅鉱、つまり四面銅鉱ですが、未だに一欠片も見つからなかったのです。今日も、たくさん割りましたが、一つも出てきません。これは、どうなっているのでしょう。何かと見間違えたのでしょうか。白い金属鉱物も、まず見つからないのです。不思議です。
まあ、黝銅鉱の話はおいて置いて、問題のBi鉱物です。まず最初に割った石から、銀灰色の鉱物が出ました。
そして、次の石を割っても、もう一つ。最初からこれですから、これは期待出ると思っていたら、何の事は無い、これでお終い。後は、一つも出てこない。採ってきた石の1/3を割ってこの状態。全部割っても、あと幾つか出てきたら良い方でしょう。それでは、第6の富国鉱山は失格です。残念ですが。しかし、一つも、黝銅鉱が出てこない、地質調査書は何をしてたんでしょう。理解不能です。
しかし、ちょっと気になったのが、黄銅鉱と黄鉄鉱の判別。これは難しいですね。この産地では、黄鉄鉱が少ない、比較も出来ないから、余計に難しいです。でも、これは馴れ、割と簡単と思っていると、またまた難しいのが出てくる。
黄銅鉱の、さらにその周囲の黒い部分。閃亜鉛鉱のようにも見えますが、劈開が無く、黒い石英の様です。黄銅鉱の分解したものを含んでいるようです。黄鉄鉱の場合は、このようなことは少ない様に思います。これも、判別方法の一つです。
この青く光る部分、良くコベリンと間違われます。おそらくは黄銅鉱の分解物、非晶質ではないでしょうか。X線を撮ると黄銅鉱のピークが出るらしいです。
と言うことで、第6の富国鉱山探しはしばらく中断します。
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