ミッション 都茂鉱です。ここは、おそらくは古い時代からの鉱山です。文献にもなく、有るのは坑道と、小さなズリのみです。
天井には、10㎝有るか無いかの細い鉱脈が有り、それを𨫤押ししてありました。奥は相当深い感じです。谷の両側に、二つ坑道が開いてました。
ここは、もう、7年位前に来たことがあります。その時は、おそらくは僕等が初めての訪問者だったのでしょう。選鉱・貯鉱場と思われる場所には、ほんの少しの鉱石が残っていました。それらを持ち帰って、Bi鉱物を探していたのです。そして、都茂鉱らしい物も結構見つけてました。
これも、病気になってから、放置していて、宿題の一つでした。それで現状を見に来たのです。その後、人の入った形跡はありませんでしたが、ズリを掘っても、たいした収穫はありませんでした。やはり、本当に小さな鉱山、綺麗に選鉱してあったのでしょう、鉱石と呼べる物は出てこず、超貧鉱ばかりでした。結局は、残った貯鉱の残骸のみしか、値打ちのある石は無かったのでしょう。と言うことで、今回は、輝蒼鉛鉱でもないような、僕ではどうしようもない石が、ただ一つだけでした。
黄銅鉱。
硫砒鉄鉱。
これが、Bi 鉱物かも知れない、ただ一つの不明鉱物。
この鉱床は花崗岩を貫く石英脈で、主に銅を目的に稼行された鉱山だと思います。そのために谷間の川には、花崗岩系の石もありますが、地質図にはない橄欖岩系の石やアルビタイトもたくさん転がっているのです。
アルビタイトには、ルチルも含まれており、この上流に露頭があると思われますが、今回は、険しいことと、体調を考えて諦めました。しかし、このようなアルビタイト見ると、翡翠の可能性を思います。この谷でなくとも、ひょっとしたら近くに出るかも知れません。ここは、誰もが意表をつくような突飛な場所なのです。
この鉱山の鉱石は、家にまだ貯鉱があったはずなので、いずれ、詳しく調べてみようと思います。もちろん、ここの橄欖岩も、自然鉄の候補です。
ここから、帰り道、大呂鉱山と花並峠を回って帰宅しました。掲載順序が、石の整理の関係で前後しております。
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