明延では、黄鉄鉱は、一部の鉱床を除いて、非常に珍しいのです。その理由として、鉱液に含まれる硫黄の量が、非常に少ないと考えていました。すなわち、まず、硫黄は銅と鉄と反応して黄銅鉱として析出、銅と硫黄が消費され尽くされ、残った鉄は黄鉄鉱にはなれず、仕方なく酸化物の磁鉄鉱として析出したのだと考えてました。ところが、磁鉄鉱と、さらに低温生成と思われる白鉄鉱が含まれている石を見付けました。この石は、橋の下にあったので、乾燥して、硫酸鉄の鉱物が生成していました。
ちゃんと、磁石もくっつくので、磁鉄鉱で間違いないと思います。せっかく、綺麗に含水・硫酸鉄の鉱物が生成しているので、金魚水槽に入れてガラス蓋をして、湿度が変わらない様にして保存してあります。さて、どう説明を付けましょうか。
説明が出来るとしたら、比較的浅所で、磁鉄鉱生成の後に・・・・・・・・
次は、黄銅鉱と黄鉄鉱と硫黄の関係。
これは、黄銅鉱と黄鉄鉱の塊、持って帰って乾燥し始めると、この様に硫酸鉄の鉱物が生成し始めます。この石は、南谷鉱床、つまりキースラガーの鉱石ではないかと思われます。それに白鉄鉱が含まれているのでしょう。この石の説明は、そう難しくないでしょう。
僕の標本って、こんなのばっかりですね。
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