前回のブログでは、花崗岩の不可解な露頭を取り上げました。
この写真は、磯砂鉱山の北鉱体です。採掘当時、パイロックス鉄石がたくさん出ましたが、現在では、全く採れなくなってしまいました。
丹後には、花崗岩中に、小さなペグマタイト鉱床がたくさんありました。こうした花崗岩や鉱床は、全国にあり、全く、普遍的な物です。
では、花崗岩が、どうして出来たか、ペグマタイトは、どうして出来たかというと、その答えは、無いようです。
菊花石、玄能石、饅頭石などと言った奇石の成因は、成因を調べていくと、わりと簡単に答えが出そうです。しかし、こんなに、普遍的に存在する花崗岩の成因が、良く判明していないのが現状です。だから、私は、花崗岩は、「奇石中の奇石」だと思っているわけです。
昨日の日本経済新聞に、「石綿、塩分使い無害化」という記事が載りました。これは、アスベストセメントに塩(塩化ナトリウムや塩化カルシウム)を含む水溶液を添加して700~800度で加熱という物です。
この記事を見て、閃きました。なぜ、花崗岩にクリストバル石やβ石英を含んでいないことを。