今日は、
手強い相手のノジュールを攻めてみます。ただ、ノジュールを切断したところで、たいした証拠も出てこないだろうし、その露頭も何回も観察したし、これ以上の成果は、このままでは無いでしょう。そこで、同じ様な物がある露頭で探してみます。それは、
天然記念物級の露頭として紹介したところです。ここは、まだ、1回しか訪れていませんので、さらに、調査してみます。ここでは、結構、しっぽを出していました。結論としては、「白い饅頭石」と言う事になりました。詳しい説明は、ここでは長文になりますので、いずれ、雲根誌21に掲載します。
この後、さらに京都府に入って、網野町五色浜の波食台の見学です。北但層群網野累層中の夕日安山岩質火山礫・凝灰岩層に属する、火砕岩や凝灰岩が広く露出しています。詳しいことは、京都府レッドデータブック(http://www.pref.kyoto.jp/kankyo/rdb/geo/db/sur0025.html)に載っています。今日は、海岸の半分位を調べてみました。甌穴、噴気孔をはじめ、正体の分からない物も幾つかありました。
波蝕甌穴です。綺麗な甌穴は、ここだけでした。
このようなドーナツ型の物が、各所にあります。これは、凝灰岩が冷え固まるときに、水蒸気が噴き出した跡でしょう。
これは、正体不明です。何か、生物的とも考えられますが、良く分かりません。ここの凝灰岩は、少々温度が高かったためか、生物起源の物は非常に少ない様です。
海を覗くと「アメフラシ(ウミウシ)」が居ました。私は、この生物に少し興味を持っています。それは、これが化石になったら、どの様な物になるかという事です。それで、海水中から取り上げ、刺激を与えてみました。すると、丸く硬くなりましたが、ナマコほどの固さにはなりませんでしたので、化石には成り難そうな印象を受けました。ただ、海藻を食べていると言うことで、色々なミネラル成分を持っていそうで、これを含む地層が熱変成を受けると、色々な変わった鉱物が生成しそうな気がしました。
この後は、帰り道の定番、日光寺峠です。ここは、算盤玉石の成因研究のため、何度も訪れました。今日も、何か訂正する事がないか、観察です。今のところ、手直しする事実は無さそうです。出来れば、くいちがい球顆の良い物が欲しいところです。