東京旅行1日目
ちょっと用事が、東京に出来ました。そこで、同行する妻にお願いして、寄り道を上田市の玄能石に決めました。そして、1日早く出発して、温泉回りです。
今日の温泉は、岡谷温泉・ロマネットです。
この写真は、ロマネットのカタログから頂いたものです。私の興味は、この女性達ではなく、風呂の周りの縁石です。
この縁石は、外国産の球状花崗岩から出来ており、他の部分にも、所々に使われています。国内では、球状花崗岩の産出が少ないため、天然記念物に指定されるほどですが、世界的には、切石に使われるほどの大規模な所もあるようです。
この球状花崗岩を詳しく観察しますと、球体は、完全に独立しており、接合・合体している物は見当たりません。この事は、この球体は、中心から結晶が伸長したものではなく、外周から結晶が伸長したことが解ります。
球状流紋岩の場合は、中心部に、結晶化していない岩石が残っているものがあり、この事実を示しています。
やはり、球状花崗岩の成因は、捕獲岩が球状岩になったという説が正しいと言う裏付けなのでしょう。
さらに、東京都昭島市の「湯楽の里」というスーパー銭湯にも、同種の石が使われていました。ただ、こちらは、まだ捕獲したままのようで、元の構造が残っており、球状花崗岩にはなっていませんでした。
この石の産地は、何処か解りませんが、ここを訪れば、球状岩の成因が判明することでしょう。
この後、美ヶ原の夜明けが見たいと言うことで、真夜中のビーナスラインのドライブです。暗闇の中、時々、野生鹿が車のライトに照らし出されます。
朝霧に包まれた、美ヶ原のお花畑です。
ここから、別所温泉に向かい、妻らを下ろし、私は、玄能石の産地「越戸」へ向かいます。