前回の玄能石のラミナでは、玄能石の断面を紹介しました。今日は、これと、非常に良く似た他の産地のものを紹介しましょう。
宮崎県青島の玄能石?です。
兵庫県の海岸にあるものです。
宮崎県青島の方孔石?です。
これらの産地は、全て国立公園内の露頭です。と言うことで、採取しておりませんから、全体の形は、把握していませんが、周辺の状況から考えて楕円体と思われ、玄能石と考えても良いのではと思います。
と言うことは、玄能石の南限が、愛知県から、一気に、宮崎県にまで広がったことになります。こうなると、玄能石はイカ石の仮晶であるという説が、崩れることになってしまいます。イカ石は、北方の寒い海の底(氷点下)でしか生成出来ないと考えられるからです。
しかし、北極海の底でも、5~6度はあるとのことで、海底で、はたして、イカ石が生成するかどうかは、不明です。