今日は、昼から、奈良鉱物研究会の新年会です。私と、ひも君は、その前に、園鉱山で一仕事です。もちろん、園石の探査です。
園石は、高品位なところに含まれていますから、普通のズリには、まず、無いのです。坑道から、運び出して、例の「見た目高品位化装置(セメントの塔)」にほり込みます。この装置は、下から煙を焚いて、鉱石を黒くします。すると見た目、さらに高品位鉱になるのです。こんな装置のある鉱山は、他では見たことがありません。
と言うことで園石のある場所は、坑道から、この塔に入れる時の落ちこぼれ、そして、塔から出して、貯鉱場という風に推理できます。と言うことで、たいていの方は、塔の周辺を捜すことになります。もちろん、何回も、何回も、その付近は掘り返されていますから、先ず出てきません。それで、努力、努力です。運の良い人は、初めて、手にした石に入っているかも知れませんが、どうも、私は運がないようで、まだ、良い物は採っていません。
今日も、細い層に、これなら入っているかな?と言う程度の物しかありませんでした。
さて、新年の食事会の後、多賀鉱山へ出かけます。
皆さんは、堅いマンガン鉱を熱心に叩いていました。この鉱山は、マンガンスカルンで、派手ではありませんが、ヘルビン、園石、輝コバルト鉱、紅砒ニッケル鉱等の珍しいも採れます。
私と言えば、園鉱山のリターンマッチで、園石に絞って捜します。まあ、何とか、入っていそうな小豆色の石を何個か採集する事ができました。
もう一度来て、もう少し丹念に捜すと、何か出てきそうです。出来れば、バスタム石を捜したいのです。