2005年8月12日
東京都あきるの市 秋川河原
標本を整理していると、五日市の玄能石が出てきました。
昔は、沢山採れたようですが、最近は、なかなかお目にかかれないようです。しかし、よーく、よーく捜すと、まばらに、ぽつんぽつんと入っています。おそらく、昔は、集合した場所があったのでしょう。こうした玄能石の産状は、ナマコの生態と良く一致します。ただ、ここの玄能石は、小さく、母岩とほとんど同じ色をしており、よほど目が慣れないと見付けられません。
また、ここには、沢山のノジュールが有ります。これも、よく観察すると、何らかの巣穴の生痕化石と、ナマコの化石があるようです。今日紹介するのは、ナマコの化石と思われる物です。
この写真は、片側が摩滅していますが、中心に四角い方解石が、骨のように通っています。下がその断面です。もし、方解石が溶け出していたら、方孔石と呼ばれていたでしょう。