兵庫県玄武洞の前に、玄武洞ミュージアムがあります。ここには、綺麗な結晶鉱物共に、ブラジルセアラ州産の魚のノジュールがありました。私は、全ての化石は、魚の化石、貝の化石、木の葉の化石等と分類しているくらい、化石音痴です。しかし、ノジュールと聞けば、それはそれ、大いに興味を持ちます。
これらのノジュールは、標本的価値を上げるため、ある程度整形されているようです。しかし、よく見ると、アンモナイトのノジュールと一緒で、魚が中心になく、魚を核として、何かが濃集沈析したような形跡はありません。
そこで考え付いたのが、「肺魚」です。乾期になって、水が無くなると、泥の中に潜り込み、粘液に包まれて、冬眠のような仮死状態になって、次の雨期を待つのだそうです。
もし、ここで、雨期にならず、そのまま、岩石になってしまったら、このような物が出来るのではないかと考えたのです。
日干し煉瓦の家があります。何年も経って、雨に日干し煉瓦が溶けると、中から生きた肺魚が出てくることがあるそうです。肺魚は、結構生命力が強そうです。