この石は海緑石砂岩。僕は愛石家の初心者、こんな石を拾って喜んでる。ベテランさんが見たら、きっとこう言うと思う、「こんな柔らかい石はだめ。それに白いのは安物。」 でも、好きな物は好きなのだ、おまけに海緑石砂岩だから。
この石を拾った近くの海岸に海緑石砂岩の露頭がある。
直ぐ側が庵漁港。庵漁港の突堤は、能登亀甲石を積み上げて出来ている。数キロ先の海底から引き上げて持って来た物と言う。潜ってロープを掛けて引き上げたと言う。もう、何十年も前の話だそうだ。
能登亀甲石の表面は堅いので、穿孔貝が穴を開けられないが、柔らかい部分はこの通り穴だらけ。で、穿孔貝を捜してみた。
海緑石砂岩に穴を開けているのが落ちていた。もちろん死んでいる。口は小さく、中が広くなっている。
ちょうど、お尻の部分で割れた。
お尻にヤスリの様な部分があり、それで、グリグリと穴を大きくして行く。そのヤスリ部分がすり減ったら、それ以上には穴を大きく出来ず、死んでしまうのだろう。
海緑石砂岩の研磨面の拡大です。海緑石は、点々と入ってます。良く海岸にある緑色した凝灰岩は、緑泥石の緑色ですから注意が必要です。
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