前回の続きで、隣の鉱山探し。この辺りには、少なくとも4ヶ所の鉱山が知られている。日置銅山(おそらくは弥生鉱山)、上千原、中千原の千原旧坑、下千原の千原鉱山。まだ制覇していないのは中千原の旧坑だけ。おそらくは、上千原を除いては、戦後、僕が始めて訪問したのかも知れない。
中千原の旧坑が在る谷を登って行くと、火薬庫が出現。

これだけ立派な火薬庫は、この辺では珍しい。結構、大きな鉱山で、高品位鉱が出たのかも知れないと思えた。
ここから、さらに200メートルばかり谷を詰めた所に坑口がありました。

坑口と言うよりは、竪坑が二ヶ所、口を開けていると言う感じ。芋状鉱床を上から掘り抜いたのだろう。しかし、地元の方の話しでは、トロッコまで使って掘っていたと言う事だったが、トロッコを何処で使ったのか不明。赤茶けたズリはある物の、高品位鉱は見つけられなかった。と言うよりは、探す気にもならない状況。とにかく、一番良さそうなズリを一つ持ち帰る事にした。僕が、単なる鉱物コレクターなら、とても、持ち帰るような代物ではない、そんな石。
しかし、ここも、花咲爺さんが登場したのだろうか、鉱山規模と鉱床の大きさとは合わない不思議な鉱山だった。

帰りは、ミツマタの群落でも見て、心をいやそう。これが、今日の、せめてもの一番の収穫。
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