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白鉄鉱は、保存の難しい鉱物とされてきました。その原因は加水分解する事とされていましたが、僕が、どうも世界で、始めて、脱水分解だと言い始めたらしい。世界中の誰もが、加水分解であると信じていたらしい。それで、完全に水分を抜くために、火で炙って水分を飛ばし、灯油に浸ける等と言う事もやっていたらしいが、それでも分解して行ったと言う。 そこで、僕は考えたのです。僕は素人の初心者だから、全く先入観が無いので、疑問に思った事が有ったのです。それは、山で採集した時は、何も分解もしていないのです。しかも、相当長い年月の間、ほぼ100%の湿度であったはずなのに加水分解していない。それを、持って帰って標本にした途端に分解を始めて、短期間で全て崩壊してしまう。「この原因は、乾燥でしか有り得ない」、直ぐに気が付きましたね。実は、僕も正直で、疑うと言う事を知らない素直な人間だから、乾燥剤を入れてみたのです。採集時は、しばらくは濡れていたので分解しなかったのですが、乾燥させたら加速的に分解を始めました。これで、直ぐにピンと来ました。「白鉄鉱は、脱水分解する」のだと。その後、白鉄鉱を採集する機会があり、一緒に採集した友達は、「もう分解して捨ててしまった」と言ってましたが、僕は加水保存したので、今でもぴかぴかです。 そこで、明延の展示館にも、白鉄鉱の保存実験を展示するコーナーを設けてみました。 僕は、この「白鉄鉱加水保存法」を、幾つかの機関紙に投稿しましたが、まず、鼻先であしらわれます。世界の常識を崩すのは、なかなか難しいです。それでも、「鉱物情報誌」は掲載してくれました。僕が一部執筆した「鉱物コレクション 〜コレクターが語る鉱物の魅力〜」にも書いたけど、なかなか、この方法浸透していかない。どちらも、日本の2大博物館の人達が読む本なのに、不思議。やはり、加水分解説は、強力過ぎるのだろうか。定説と言うより、常識だからかな。確かに、それを、何処の馬の骨か分からない素人に覆されたら大変だなと思うけど。 ついでに、鶏冠石も、脱水分解のようです。加水保存法で、もう10年位の期間安定してますから。これも、露頭の観察で、直ぐに気が付きました。有名な三重県丹生でですから、たくさんの人が訪れているはずです。陽に当たり乾燥している部分は、黄色くなり粉状に分解していましたが、水没している所は分解しておらず、鮮やかな鶏冠色をしていたのです。なのに、この事実に気が付いたのは、世界でも、僕が始めてのようです。本当に、観察は大事です。 ********************************************
by jacktoanne
| 2018-02-27 23:56
| 理学部のゴミ箱
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