2006年4月16日
今日は、根尾の薄墨桜の観光です。
薄墨桜は、樹齢1500年以上の老木です。全体や景色の写真は、
山里のギャラリー 雀庵に掲載予定です。
薄墨桜は、垂れ下がらないように、たくさんの添え木やロープ等で補強されています。普通は、こうすることにより、枝が折れず、木のためになっていると考えるのでしょう。しかし、私は、木にストレスが溜まると思うのです。もちろん、縛り付けることにより、自由が奪われることもありますが、もう一つ重要なことを、忘れています。
それは、繁殖です。薄墨桜の親木の根は、老化により、衰弱して行きます。そこで、枝が垂れ下がることにより、地面に接触、根を下ろし、そこから新たな生命を生もうとしています。人間は、この自然の営みを阻害しているのです。自然には、どんな行動でも、何らかの意味があると思っています。
しだれ桜があります。大抵は、八重咲ですから、種を付けることが困難です。種で繁殖できませんから、薄墨桜と同様、垂れ下がること、つまり、「取り木」で、種の保存を計ろうとしていると考えられます。これは、あくまで、私の考えで、実際、木はどう考えているか解りませんが。
薄墨桜の直ぐ傍にさくら資料館があり、菊花石の展示があります。さすがに、ちょっと、そこらでは見られないような立派な菊花石が並んでいます。撮影禁止とあったので、ここの写真の代わりに、他の菊花石の写真を入れます。
菊花石は、霰石の方解石仮晶というのが、一般的解釈です。と言うことは、菊花石は、鉱物です。鉱物と言えば、化学的、物理的、光学的に一定であるはずです。つまり、肉眼では、組成や劈開、結晶の形が一定であることです。
さくら資料館に展示してある菊花石を見ますと、組成や劈開、結晶形が一定で無いように見受けられます。どうしても、私には、菊花石が、鉱物であるようには見えません。いずれ、成因を解明したいのですが、どうなるでしょうか。