広島まで来たついでに、瀬野川の河辺石を見に行きました。ここの河辺石の発見は、私が係わっています。当時の38年ほど前に、2回来たことがあります。
現場まで来たのですが、良く、判りません。当時は、まだ、山の中で、近くには、民家など無かったはずです。それが、今では、全く、民家のすぐ前なのです。これでは、判らないはずです。しかも、露頭が半分埋まっています。本当に、こんな所にという感じです。
ここは、地元の方が、この露頭を保存しようと、運動されていると聞きます。それでも、何ヶ所か叩き割られています。当時、河辺石が出たのは、2ヶ所ほどに偏っていました。貯鉱が2トンほど在り、その中には、多量の河辺石が入っていましたが、小さくて、採集する気が起こらない様な物ばかりでした。益富会館にある標本は、多分私の採集品と思います。
おそらく、露頭を叩いても、河辺石は採れないと思います。それに、人が保存しようとしている物を叩き割ってまで、採集しようとは思いませんので、当時の思い出に浸って、幾つかの長石を拾って帰ることにしました。ひょっとして、この中に河辺石が入っていないかの期待を込めて。
もし、河辺石の保存運動の事を、ご存じの方が居られましたら、コメントお願いいたします。
これで、今回の旅行は、本当に終わりです。桑名まで、直行です。