2006年5月4日、琴浦の饅頭石の採集に訪れ、採集してきた物の整理が出来ました。それは、今までの饅頭石とは、ちょっと、違い、とにかく、大きい、長い、変わっていると、ちょっと、びっくりです。その内の幾つかを紹介します。また、他の写真は、
雲根誌21にUPしました。
饅頭石の上の面です。丸い部分は、直径25cmで、丸い饅頭石が集合しているようです。そこから、長い饅頭石が、3本伸びていますが、その延長は、失なわれていて不明です。
これは、枝分かれしているもので、珍しい形です。長さは、約35cmです。
この饅頭石は、長さが、約50cm以上です。
他にも、ここでは普通の丸い饅頭石も、希にあります。どちらにしても、このような饅頭石が出てきたことで、軽石などにアルミナが吸着して出来たと言う成因は、考えられなくなりました。
この産地の物は、ウナギかヘビのような細長い形をしています。そして、餡の形は、ほぼ、菱形をしている物が多いのですが、本当に、綺麗な菱形の物もあります。また、饅頭石の表面に、何か生物らしい模様(覆瓦状?)のある物もあります。
現生のナマコ類には、1m以上にもなる細長い種類が有るので、それに類した種類の「ナマコ」が、この饅頭石の原型ではないかと考えています。
この産地は、道路工事現場の切り割りです。私が行った時には、すでに、露頭の大部分が無くなっていたのだそうです。今ごろは、完全に、無くなっている事と思います。こうした発見を行政に申告しても、何の手立ても打たないようです。以前、大栄町の饅頭石も、教育委員会に伝えておきましたが、何の調査も無く、緑化工事が行われ、今では見られなくなってしまいました。非常に残念なことです。