今日は、久しぶりのフィールドです。一緒に菊花石を調べている石博翁(いしひろう)さんと、他に石屋さんと、菊花石の探査です。
石博翁さん、石屋さんは根尾の産地に詳しく、色々と教えていただきました。そのおかげで、菊花石の成因も、おぼろげながら、輪郭が浮かんできました。今日は、その総仕上げと言ったところです。
そこで、石灰岩地帯での、菊花石探しです。この辺りは、サメの歯が出ると言うことで、3人のかたが、採集されていましたが、採れたのは、たったの1本とのことでした。しかし、採れることは、採れるのですね。
私も、奇石の天狗の爪が採れるのならと、一応は見ましたが、全く、その欠片も見つけることが出来ませんでした。
写真は、石博翁さんが見つけたノジュールの脱落跡です。ノジュールと言えば、勿論、私の出番です。神の思し召しか、たった1個だけ脱落せずに残っていました。これを持ち帰り、切断してみますが、さて、何が出てくるでしょうか。神にすがる想い、いや、確か、私は無信仰派だったはず、何でこんな時にだけ・・・・・。
石灰岩に、黒い粘土質の石灰岩層があります。この辺りの地層は、ペルム紀です。ペルム紀、黒い層と言えば、PT境界です。まさかと思いつつ、観察してみました。下の石灰岩、上の石灰岩とも、化石が入っています。残念ながら、普通の泥質石灰岩でした。
シカマイアの立派な化石です。
菊花石から、そろそろ卒業しようと思っていたとき、石博翁さんから、新たな宿題が出ました。根尾で孔雀と呼ばれている石です。こいつは、菊花石よりも、難しそうです。
これでは、いつまでも、根尾から卒業出来そうにもありません。