2006年10月9日
多気郡多気の中央構造線、黒色泥質岩層から産します。
アルモヒドロカルサイトとドーソン石は、露頭の限られた、極一部(白い部分)から産します。
アルモヒドロカルサイトは、ここでは、ピンク色の放射状結晶です。
ドーソン石です。こちらは、無色透明の放射状結晶です。
アルモヒドロカルサイトとドーソン石は、同じ場所から産する事が多いようです。また、大阪府からは、これらが、ノジュールから出ると言うことに、大きな興味を持っています。
成因的には、粘土鉱物と重曹泉等の反応による物と考えられているようですが、生物的な成因が考えられないか、非常に興味のあるところです。
これは、霰石です。
他に、この産地からは、ノルドストランド石と言う、あまり聞き慣れない鉱物も出てきます。成分的には、水酸化アルミニウムですから、何処にでも有りそうな鉱物です。ドーソン石などを酸処理して、残った物がノルドストランド石と言うことも考えられます。
アルモヒドロカルサイト Alumohydrocalcite CaAl2(CO3)2(OH)2・3H2O
ドーソン石 Dawsonite NaAl(CO3)(OH)2
ノルドストランド石 Nordstrandite Al(OH)3
参考ページ
ひも君の山師入門 やっと見つけた山サンゴ