あるところで、採ってきた石を庭に置いておきました。熱水鉱脈に、菱マンガン鉱の、約5cm の脈が入っており、車骨鉱が入っている可能性の高いものでした。それを何時か、暇なときに割ろうと思って、肥料袋に入れていたのでした。
これが、その一部ですが、菱マンガン鉱(マンガン方解石の可能性も)の結晶が入っています。その下の灰黒色の部分に、鋼灰色をした金属鉱物が入っています。これが、多分、車骨鉱だろうと考えていたのです。
こうした鉱石を、数10kgほど採ってきて、保存してあったのです。多分、歯車状の結晶が出てくるであろうと思って・・・・・。
今日は、楽窯の焼成です。あの楽しい車骨鉱を割りながら、窯を焚こうとして。
ところが、あの石が無い。何処にもない。大家さんに聞くと、あれは、石垣を積む時に、ちょうど良かったから使ったと。
あの産地は、もう、殆どズリが無いのです。本当に、最後のズリでした。もう無いかも知れない。大ショックです。
なんで、袋に入れていたかと言いますと、マンガン鉱や車骨鉱は、乾燥すると分解が早まるからです。保湿のために入れておいたのです。それが、仇となってしまいました。「あの石は、茶色く錆びていて、重たい石だった。要らない石と思った」だって。
そこで、窯が777度になった時に記念撮影。次は、大当たり。絶対に、車骨鉱の結晶を採るぞ・・・・・。涙、涙の一日でした。