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急用で、九州まで行くことになりました。その内、一日だけを鉱物採集に当てる事にしました。しかし、なんかと、理由を付けて、寄り道をしながらの旅です。 27日の午後に出発です。ただ、道路公団への経済援助は、なるべく拒否したいものですから、9号線をひたすら、西に向いて走ります。9号線沿いには、たくさんの産地があり、寄りたい気持ちを抑えながら、通り過ぎていきます。 10月28日 まずは、津和野、萩に観光で立ち寄ります。萩と言えば、アタカマ鉱の志津木鉱山です。車1台で精一杯の細い道を走っていきます。しかし、海岸沿いの道ですから、景色の良さは、最高です。 やがて車を止めて、鉱山へ向かいます。周りは、花崗岩です。いやな予感です。なぜかというと、例のスカルン鉱床の成因です。花崗岩に銅鉱床が胚胎すると、私は、大変困るのです。スカルン鉱床の成因は、マグマから供給された金属成分が、石灰岩と交代して出来るというのが、その成因とされています。ところが、私は、こうした事は起こらないという説なのです。この説は、もう、20年程前に地学研究誌に書いたのですが、未だに、私の説は認知されません。 私の説は、先ず、化学的に、また、確率的に接触交代が起こらないという事。そして、花崗岩マグマには、それだけの金属成分が含まれないという事です。 もし、ここの鉱床が、花崗岩由来の銅鉱床であれば、私の説の一部が壊れてしまうのです。 海岸に降りると、所々に青い緑青を吹いた石が転がっています。これは、アタカマ鉱でしょう。そして、直ぐに坑道跡、露天掘り跡が続きます。 この露頭で、私の不安は吹っ飛びました。堆積型の銅鉱床が、花崗岩マグマに同化されて行く過程の鉱床と、理解したのです。しかし、この青い部分の殆どが、希産鉱物「アタカマ鉱」なのです。 さらに進むと、幅5メートル程の鉱石を掘り出した洞窟の前に辿り着きました。 この青い所が、全てアタカマ鉱です。天然記念物級の、素晴らしい露頭です。ただ、採掘時であれば、もっと素晴らしい標本が採れたであろうと思うと、ちょっと、寂しい気持ちでもありました。 とにかく、ここの鉱床の金属成分は、花崗岩マグマからの由来ではなく、偶々、銅鉱床と花崗岩が出遭ったものであろうと推測できました。 表面のアタカマ鉱は塊状ですから、鉱床の一部の貧鉱の残った所を掻き取って帰りました。 どちらにしても、希産鉱物「アタカマ鉱」が採集できたし、自分の説も崩れなかったし、たくさんの鉱床露頭も見られたので、最高の経験でした。ただ、1時間程度の滞在時間は、あまりにも短すぎます。奥さんが、もう少し、石に興味を持ってくれたら、3時間位居られたのに。
by jacktoanne
| 2006-10-28 20:14
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