京丹後に住んでから、今年で3年目になりました。しかし、まだ、この地方のペグマタイトの調査が、ほとんど進んでいません。そこで、今日は、その一カ所を調べることにしました。
道も無い山の藪をかき分け、よじ登り、やっと、ペグマタイトに到達しました。
露頭も、まだ残っており、その辺りを1時間ほど探査、しかし、ズリも木々に埋もれており、再度訪れることにして、今日は帰ることにしました。
京丹後市には、新鉱物河辺石を始め、トルトベイト石などの珍しいペグマタイト鉱物が産しましたが、現在では地元にはこれらの鉱物は残っていません。それで、市の教育委員会に、それらの資料を保存展示するように求めているのです。早く、実現できるように、標本の確保も進めているところです。しかし、すでに、時期遅しの感があります。おそらく、もう手に入ることはないでしょう。
京丹後市の、もう一つの目玉鉱物が算盤玉石です。こちらは、私が、すでにある程度確保しておりますが、現状を確認するために、現場に立ち寄りました。ここは、算盤玉石の産状が良く解る、天然記念物級の露頭と考えていますから、何とか、保存したい所ではあります。